育成研修及びステップアップ研修について
育成研修では、森林・林業等体験活動の経験を有する方に受講いただき、森林環境教育の意義や指導のポイント、注意事項、安全管理等について研修いただきます。修了者は、長崎県フォレストマスターとして、県内各地域の学校や緑の少年団、森林活動団体等にご指導いただくことで、多くの方々に森林、林業、木材利用への関心を持っていただくことを期待しております。
既にフォレストマスターとしてご登録いただいている方を対象に、ステップアップ研修も行っています。 この研修では、指導者としてさらに 幅広い知見を習得 していただき 、実践的指導力の向上を図 っていただくことを目的としています。


令和6年度

令和6年7月26日(金)長崎市の日吉自然の家にて育成研修及びステップアップ研修を行いました。
フォレストマスター派遣制度が始まって5年目となる今年度は、新しく6名の方に登録していただき、累計58名の登録者となりました。
午前中は登録の為の育成研修を行い、フォレストマスターとしての派遣の流れや実施における注意点、森林環境教育について説明をしました。
また、プログラム企画について、参加者は与えられたテーマに沿ってプログラム案を作成しました。

午後からは、既にフォレストマスターとして登録されている方も加わりステップアップ研修を行いました。
午前に作成したプログラムの発表を行い、その中から2つのプログラムを選出しました。
その後、森林内へ移動し、2つのプログラムとセンター提案のプログラムを実際に体験する実習を行いました。
活動中の安全面の確認や課題等を確認する事を目的とした実習で、一つ目の「森林の健康診断」では自然の家の散策道を歩きながら、周りに生えている樹木や林床の状況を観察しました。二つ目の「森の恵みを集めながらのオリエンテーリング」では、散策道を歩き、葉っぱや草花、木の実などを観察しながら採集しました。
最後に行ったセンター提案の「樹木の身体測定」では、森林内で自分たちの好きな場所を選定し、区域内の樹木や生物を調査することで森林に興味を持つことをねらいとしました。
研修を終えた参加者からは、森林環境教育や森林の基本的知識など楽しく学ぶことができたとの声が聞かれました。

室内研修の様子
森林観察の様子
区域内の調査

令和5年度

令和5年12月15日(金)、育成研修及びステップアップ研修を行いました。
午前中に行われた育成研修には、新しく登録する12名の方と既にフォレストマスターとしてご登録いただいている1名の方の計13名の方に参加していただき、森林環境教育の意義や指導のポイント、注意事項、安全管理等について研修を行い、午後から行われるステップアップ研修の時に発表していただく指導プログラムを「森林整備班」「木工体験班」「ネイチャーゲーム班」の3班に分かれて作成していただきました。

午後からは既にフォレストマスターとしてご登録いただいている6名の方も加わり、合計19名の方にステップアップ研修に参加していただきました。午前中に作成した指導プログラムをもとに、各班20分程度でどういった内容の指導をするのか発表していただき、他の班は参加者として参加することで気づいたことや、活動中危険なところがないか確認しながらプログラムに参加していただきました。

1班は森林整備を行いながら散策路を作ったり、整備した枝や葉を集積したりする体験をしました。
2班は自然の造形を活かした作品づくりとして、枝分かれした木を見つけて何か人や物に見えてこないか想像しながら作品をつくり発表してもらいました。皆さん「走っている人」「龍」「足を絡ませて踊っている人」など少ない時間で探すことができており、気に入ったものを持ち帰っていました。
3班は①拾った葉っぱなどを使いジャンケンをして、それぞれ自分の出した葉っぱの何がすごいか説明し、勝った方が相手の葉っぱをもらい、負けた方は新しく葉っぱを探して、それぞれまた別の人とジャンケンをしていく②自然の中に座ったり寝転んだりして静かな空間の中でいくつ音を見つけられるか耳を澄ます③自然の中から3つのお題を探して持ってくる(ザラザラしたもの・人の顔に見える木・匂いのするもの)の3つのネイチャーゲームを体験しました。

最後にセンターからプログラムの一つとして、森林整備や竹林整備で出た木や竹を使ってできるゲームを提案させていただきました。チーム対抗で行ったので皆さん楽しんでいただけました。
自分達の指導する内容と違う内容のプログラムを体験していただくことで幅広い知識を習得していただけるいい機会になったと思います。

育成研修
指導プログラム作成
1班
2班
3班
チーム対抗でゲーム