令和6年度 技術研修会開催報告

開催日時:令和6年4月14日(日)
場  所:長崎市香焼町 円福寺所有広葉樹林
参 加 者 :TAKE NO EN、大学生、高校生

内  容:広葉樹林整備のための注意点や森林の状況や目的にあった整備方法。チェーンソーや手ノコ、ナタを使った整備の基本手順を解説。林内への進入路作りの解説と実践。伐った材の活用方法検討と整備した広葉樹林の活用方法を検討。

令和6年度第1回技術研修会を開催しました。テーマは「広葉樹林の整備と活用」です。
参加者は、森林ボランティア団体TAKE NO ENとTAKE NO ENで学んでいる大学生や高校生の皆さんと先生方の合わせて27名の参加となりました。
どういう森にしていきたいのかをテーマに広葉樹と針葉樹の違いや、森林の状況について話合いました。ヘゴやツルが絡まっている足元を手入れすることで足場を確保し、枯木の伐木から主に整備していく事にしました。参加者の経験値によって3班に分かれて伐木・玉切り・枝払い・集積・進入路作りまでを行いました。
センター長の佐藤による伐倒では除伐する木の選定から説明し理由が分かった上で作業を行った為、参加者からは伐木の理解が深まったという声もありました。
材の活用方法としては、斜面の階段に利用したり、休憩所として簡易ベンチを作る事にしました。短い時間でしたが大人数で作業を進めたので、見違えるような明るい林内になった事が参加者の皆さんの大きな自信に繋がったと思います。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。

作業前に3班に分かれ、班ごとに
整備手順について詳しく説明
伐った材を有効活用し杭のように
地面に打つ作業に取り組む
斜面に立派な階段が出来ました
黙々と作業に取り組みます
作業後は作りたての簡易ベンチで
おしゃべりも弾みます
ご参加いただいたみなさま
お疲れ様でした

開催日時:令和6年5月18日(土)
場  所:チューリッヒの森(西海市大瀬戸町雪浦幸物郷)
参 加 者 :チューリッヒ保険会社社員、樹木医会 1名(講師)

内容:椿の説明 ~樹木医による椿の説明と管理方法~

   坪刈・施肥 椿の周辺半径1.5m四方を方形又は円形に刈り、苗木に光が当たりやすいように雑草を刈払う。
         椿の生育に必要な量の肥料を追肥する。

令和6年度第2回技術研修会を開催しました。テーマは「椿林の育林と管理法」です。
参加者はチューリッヒ保険会社社員 有志の皆さま14名。今回はチューリッヒの森の森林ボランティア活動として昨年度植樹された「椿林の育林」を目的として実施しました。
まず樹木医の田嶋氏より「椿の植栽について」のお話があり、幼齢期の椿は直射日光に弱いが成長すると変化し、日当たりと水はけの良い緩傾斜地に植栽することが望ましい事など、特性をご説明いただきました。また「地球温暖化について」については、森林保全を行っていくうえで大切な地球温暖化についても資料を交えながら説明をいただきました。

講話後は、3班に分かれ実習を行いました。
実習では苗木に光が当たりやすいように鎌を使い雑草を刈り払い、その後ツバキ周辺1m四方を円形に刈る”坪刈り”の作業をしました。最後に追肥をする予定でしたが、雑草の繁茂が激しくなるとの判断から今回は見送ることになりました。

参加者の中には、初めて鎌を使う人もいらっしゃいましたが、作業を進めていくうちに鎌を入れる角度などを要領を掴み楽しみながら活動されていました。
ご参加いただきました皆さま大変お疲れ様でした。

樹木医 田嶋氏による講話
植樹した椿の苗を確認
鎌を使った刈払い